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work concept

自然にとって国境や州境は関係なく、それは果てしなく広がります。

そして、私たちの時間軸は、緩やかに過去から未来へと長く伸びています。

日本とオーストラリアで半分ずつとなる実務経験を通して、私が肌で感じたこれらのことを、ランドスケープデザイン事業の柱に据えたいと考えました。

 

柱の一つは自然の広がりを意識したデザインです。

実際に誰もいない森の中のハイキング道や、広いキャンプ場、ビーチなどで自然と対峙した経験から、自然の美しさや怖さを実感する一方、プロジェクトを通して、その自然が都市へとつなげられ、広がっていく感覚を味わいました。

この体験から、都市は都市の中にあるのではなく、それは自然とのつながりの中にバランス良く存在できると確信しています。

二つ目の柱は時間のつながりを引き継ぐデザインです。

気の遠くなるような長い時間の中で継続されてきた、人の営みと自然との関わり方が、アボリジニの文化には表れています。そして、彼らの自然への畏怖と崇敬は、その精神的で霊的な儀式を通じて長いあいだ継承されてきました。これは日本古来の自然崇拝と重なるところがあると感じます。

この共通点を認識しつつ、古くから人の営みは自然への敬意の上に成り立っていたことを改めて振り返り、大事にし、今の都市のあり方につなげる努力を、デザインを通して実践します。

 

そして、これら自然の広がりと時間のつながりといった二つの事象がオーバーラップする(重なる)場のデザインに、積極的に関わっていくことで、現在、私たちが直面している様々な課題の解決策が見えてくると考えます。

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